システム監査技術者試験に合格するまでの勉強方法
■はじめに
平成29年度春期の情報処理技術者試験で「システム監査技術者」を受験して、合格することができました。
筆者が受験するにあたり、実際に使ったテキストなどの教材や勉強方法を紹介してみようと思います。業務経験など前提が人それぞれの部分があるとは思いますが、これから挑戦される方の参考になれば幸いです。
■前提など
筆者は情報処理試験は、高度区分はネットワークスペシャリスト・情報セキュリティスペシャリスト・プロジェクトマネージャ・システムアーキテクトの5つにすでに合格していました。
SE職としてシステム開発経験は、かれこれ20年近くになりました(いつの間に?という感じですが、それはさておき)。システム監査の業務に関しては、内部監査において自分が所管するシステムエリアのヒアリングに応対するぐらいの経験がある程度でした。
システム監査技術者試験は、今回が初めての受験です。
■使用した教材
まずは筆者が使用した教材を振り返ってみます。
スマホアプリ:システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問題集
午前Ⅱの対策には、毎回スマホアプリを使っています。こちらは有料のアプリですが、わずか100円ながら、平成21年から平成28年までの8年間の全ての午前Ⅱ問題が収録されているというお得なものです。
情報処理教科書 システム監査技術者 2017~2018年版(Kindle版)
もはや情報処理教科書は定番化してきました。これまでは、少し古い年度の版を古本で購入することが多かったのですが、今はFireタブレットを使っているので、Kindle版を購入してみました。システム監査の基礎知識から午後Ⅰ問題、午後Ⅱの論文対策まで、この一冊をきっちりやり切ればOKという感じです。
情報処理教科書 高度試験午後Ⅱ論述 春期・秋期(Kindle版)
これは、前回のシステムアーキテクト試験の時に購入していたものです。試験区分ごとに論文演習が4~5問収録されているので、今回のシステム監査技術者でもお世話になりました。
こうしてみると、今回は紙の書籍を一冊も買いませんでしたね。
■勉強方法など
とりあえず、システム監査技術者の情報処理教科書を一通り読みました。その上で、午前Ⅱは過去問題を繰り返しやれば、合格ラインの60点は確実にクリアできると思います。
午後Ⅰは、情報処理教科書に収録されている過去問題を解くことでした。筆者は、手を動かして紙に答えを書いたりすることをしません。ひたすら問題を読み、回答を頭の中で組み立てるというやり方です。それでも、1問あたりの時間を決めて、集中することが大事です。
午後Ⅱも、手を動かして実際に論文を書くということを一度もやりませんでした。問題文を読み、やはり頭の中で論文のアウトラインを組み立てる練習を繰り返しました。これは、プロジェクトマネージャ試験やシステムアーキテクト試験のときと同じでした。
■試験結果
さて、試験の結果は以下のとおりでした。
午後Ⅰは合格ラインの60点ジャストでした。これまでに受験した試験の中でも、これほどギリギリだったことはありませんでしたが…とにかく合格することができて良かったです。
■さいごに
振り返ってみると、参考になるところがあるとは思い難い内容でしたね…。そして、秋期試験まで、あと一月半になりました。次はITストラテジスト試験を受験する予定です。そろそろペースを上げていかないと…と思います。