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システムアーキテクト試験に合格するまでの勉強方法

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■はじめに

先週の金曜日、12月16日には平成28年度 秋期情報処理の高度区分試験の結果発売が行われました。筆者もシステムアーキテクト試験を受験していましたので、IPAのサイトで成績照会したところ、めでたく合格という結果でした。


これまでに合格した、情報セキュリティスペシャリスト・ネットワークスペシャリスト・プロジェクトマネージャのそれぞれでも記事として残してきましたが、今回のシステムアーキテクトについても、受験するまでに使った教材や勉強方法のことをまとめておこうと思います。


■前提事項など

自分自身の備忘メモとともに、これからシステムアーキテクト試験を受験される方の参考になればと考えています。しかし、実際の業務経験やこれまでに蓄積した知識量は、皆さん各々差異があろうかと思います。

筆者はこれまで十数年ほど、オープン系システムのインフラ開発に携わっています。システムアーキテクト試験は今回が初めての受験でしたが、情報処理資格は前述のとおり、情報セキュリティスペシャリスト・ネットワークスペシャリスト・プロジェクトマネージャを取得済みです。こういった点を踏まえての内容ですので、ご了知下さいますようお願いします。


■使用した教材

まずは、筆者が使用した教材を振り返ってみようと思います。

スマホアプリ

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午後1は免除だったので、試験対策は午後2からスタートです。前回はプロジェクトマネージャ試験を受験しましたが、その時に利用したものと同じシリーズのアプリです。平成27年度から平成21年度まで、過去7年間の午前2の問題が収録されています。解説は一切ありませんが、値段は100円と非常にお手頃です。午前2は過去のものと全く同じ問題がかなり出題されます。隙間の時間を使って、スマホアプリで何度も繰り返しておくだけでも、60点はクリアできると思います。


情報処理教科書 システムアーキテクト 2015年版

情報処理教科書 システムアーキテクト 2015年版

情報処理教科書 システムアーキテクト 2015年版

午後1・午後2を通しての対策には、翔泳社の情報処理教科書を使用しました。2015年版と最新版ではありませんが、情報処理試験のテキストは多少古い版でもほぼ支障はありません。むしろ中古本で安く手に入るので、お得なのです。筆者はAmazonで1,025円で購入しました。特に午後1は過去問題が多数収録されているので、一通り解いて解説をしっかり読みました。


システムアーキテクト合格論文の書き方・事例集 第2版

システムアーキテクト合格論文の書き方・事例集 第3版 (情報処理技術者試験対策書)

システムアーキテクト合格論文の書き方・事例集 第3版 (情報処理技術者試験対策書)

午後2の論文対策のつもりで購入したのは、こちらのテキストです。上記のリンクは第3版のものですが、筆者は第2版を購入しました。確か1円だったと思います…。ただ、B5サイズという大きさから、持ち歩くのはもとより、自宅で読むのも億劫になって、1/3ほどしか目を通しませんでした。


情報処理教科書 高度試験午後Ⅱ論述 春期・秋期(Kindle版)

情報処理教科書 高度試験午後?論述 春期・秋期

情報処理教科書 高度試験午後?論述 春期・秋期

最後に購入したのは、また翔泳社の情報処理教科書です。こちらは午後2の論文だけに絞ったテキストです。システムアーキテクトだけではなく、論述問題が出題される他の全ての高度区分の試験の過去問題がまんべんなく収録されています。ただ、これはFireタブレットを購入したので、単にタブレット&Kindleの電子書籍を試してみたかったというのが大きかったものです。

システムアーキテクトの問題は5問、うち一つは選択するつもりのない組み込みシステムのものなので、実質は4問。これらは一通り読んでみました。それ以上に、論文試験全般の対策に関する内容が非常にためになりました。古い版の中古本を安く入手するのが良いかもしれません。


■試験結果を振り返って

【午前2】

午前2は88点と、少し取りこぼしはありましたが、納得の結果でした。システムアーキテクトは、新たに覚えないといけない事項が少ない試験です。過去問題を繰り返して、問題を見たら反射的に解答が出てくるようになれば、60点をクリアするのはそう難しくないと思います。


【午後1】

午後1は問題文を素早く読み取る読解力と、記述書の解答を正しくアウトプットする力が必要です。基本はやはり過去問題を解いてみる、これに尽きると思います。実際に紙やノートに解答を書くのがベストですが、頭の中で解答文を組み立てるだけでも構わないと思います。筆者も結局、一度も「書く」ことはしませんでした。まだ、解いたあとは解説をしっかり読んで、解答を導く考え方のプロセスと解答文について、自分の考え方・解答とのギャップを真摯に認識することが大切です。ちなみに、筆者は68点とあまり余裕のない得点でした。


【午後2】

さて、筆者が一番のハードルと感じていた(そして、多くの方も同じ想いをお持ちかもしれませんが)午後2の論述問題です。自己流では、なかなか合格できるレベルにはなりませんので、テキストで合格論文を書くためのポイントやノウハウを身に付けることになります。前述の情報処理教科書などをじっくり読めば、それらを習得することは充分可能です。その上で、何度か実際に論文を書いてみるのがベストです。

ただ、筆者は前回のプロジェクトマネージャも、今回のシステムアーキテクトも、試験日まで一度も実際に論文を書くことをしませんでした。過去問題を読んで、頭の中で論文の構成を組み立てる練習を繰り返した限りです。それでも、一文一文しっかり頭の中で作ることを意識すれば、本番の試験でも何とか最後まで書ききることができました。もちろん、同じ意識を持って実際に書く練習をするのが理想です。

あと、テキストのサンプル論文を書き写す、いわゆる「写経」と呼ばれる行為は、筆者はあまり意味がない気がします。いろんな意見があるかもしれませんが…。


■さいごに

スペシャリスト系の試験と比べると、システムアーキテクトは必要な知識の絶対量、すなわち新しく覚えることは圧倒的に少ない試験です。つまり、論述問題のハードルを越えることに注力すれば、光明が見えてきます。論文ということで敬遠している方も、是非チャレンジされてはどうかと思います。


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