Amazon Fireタブレットを1ヵ月使ってみた感想
■はじめに
前々からタブレット端末というものを使ってみたいと思っていました。しかし、はたしてAndroidタブレットが良いのか、Windowsタブレットが良いのか。はたまたipadもあります。サイズはどれぐらいのものが適当なのか。価格帯もピンからキリまで。選択肢が広すぎて、購入するにしても何を選べば良いのかイメージが付かずにいました。
そんな中で、AmazonのKindle本読み放題のサービス「Kindle Unlimited」の存在を知るとともに興味を引かれ出したのがAmazonの「Fireタブレット」でした。ターゲットが決まりましたので、夏休みにかこつけて購入してしまいました。
■使い始めて約1ヵ月
プライム会員に登録するとともに、プライム便を使って注文すると、あっという間に商品が届きました。
手元に届いたのがお盆過ぎだったので、実際に使い始めてから、はやくも1ヵ月ほどになりました。使ってみた感じとして、総じて極めて良好なのですが、筆者なりの感想をまとめてみました。
■お手軽度さ:◎
このFireタブレット、なんと自宅に届いた時点で、すでにアカウントが設定されていました。なので、少しばかりWi-fiの設定をすれば、すぐにネットに接続することができてしまいました。その昔はパソコンでダイアルアップ接続するのに四苦八苦したものですが…全く隔世の感があります。
■ディスプレイ:△
ディスプレイは7インチ。これは本体サイズとの兼ね合いですが、Fireタブレットの場合は、ディスプレイの外側の縁が少し広いかなという気がします。縁が広いぶん、手で持っている時にディスプレイに指が触れないですむので、これは好みが別れるのかもしれません。
解像度は1,024×600ドットと、昨今のタブレット端末の中では、やや控えめなスペックです。動画を見るぶんには全く問題ないと思いましたが、電子書籍、特に雑誌の小さい活字を表示するのは弱いと感じました。かなり拡大しないと潰れて見える場合があります。ここは少し残念な点です。
■音声(スピーカー):○
筆者は音にはあまりこだわりのない人間です。Fireタブレットはモノラルスピーカーのようですが、音楽を聴くのに何ら支障は感じません。あくまで音にこだわりのない筆者にとってはですが…。
これまた昔の話ですが、今思えばWindows95の頃のノートパソコンのスピーカーの音質は劣悪でした。何だかシャカシャカして、音楽なんて聴けたものではなかった気がします。その頃からすると、今のモバイルデバイスの音質は格段に高度化していると感じます。
■本体構造:○
電源ボタン・音量調整ボタン、イヤホンジャックとUSBポートは全て本体上部に集中しています。SDカードスロットだけが本体右横ですが、筆者の場合は普段抜き差ししないので気にすることはありません。このあたりの構造は、全く問題も支障もありません。
筆者にとって始めて使うタブレット端末なので、他との比較の観点は持ち合わせていないのですが、本体のサイズや重量については全く気にならず、快適に使っています。なお、Amazon純正のカバーを装着していますので、本体表面の質感などはあまり気にしたことはありません。
■記憶容量:SDカードは必須
Fireタブレットには内蔵ストレージが8GBのモデルと16GBのモデルがあります。外部ストレージは128GBまでのmicroSDカードを装着して利用することが可能です。筆者が購入したのは8GBモデルで、32GBのmicroSDを刺しています。
以前はKindleの電子書籍のダウンロードデータは内蔵ストレージにしか保存できなかったようですが、ある時期のOSアップデートから、microSDにも保存できるようになっているようです。なので、本体ストレージは8GBのモデルでも充分だと思います(ちなみに16GBモデルは2,000円高いのです)。但し、microSDカードは必須だと思います。
■バッテリー:○
これまで使っている限り、バッテリーの持ちは良好です。比較の対象は、もう2年半以上使っているスマホ(Xperia Z1)なので少しアレですが、それと比べると随分持ちが良いと感じます。充電時間は普通といったところでしょうか。
■OS・アプリ:△→○
OSはAndroidをベースにしたFireOSという独自のもののようです。しかし、マニアックでヘビーな使い方をしない限り、使用感はAndroidとほぼ変わりません。
問題はアプリです。Fireタブレットでは通常、GooglePlayストアを使うことができません。Amazon専用のアプリストア経由でしかアプリを購入・ダウンロードすることができません。GooglePlayストアに比べると、アプリの品揃えがかなり薄い模様です。
しかし、ネット上を探せば情報はあるものです。FireタブレットでもGooglePlayストアを使う方法がありました。
GooglePlayストアからアプリが入手できるようになると、アプリ面の制約がほぼ無くなります。あくまで自己責任ということになりますが…。
■コストパフォーマンス:◎
決して高スペックなマシンではありませんが、8GBモデルなら8,980円という安さです。そう考えると、抜群のコストパフォーマンスではないでしょうか。
さらにプライム会員だと、4,000円のギフトが貰えるので、実質4,980円で入手できるということです。
■さいごに
プライム会員で、Kindleオーナーライブラリやプライムビデオ、プライムミュージックなどを楽しむためのタブレットが欲しいなら、Fireタブレットは最有力の選択肢だと思います。プライム会員なら4,980円で手に入ってしまいますしね。なんなら、家族用としてもう一つ買っても良いかなという感じです。結局はAmazonの囲い込み作戦にはまっているのかもしれませんが…。