【できそこないガンダム】モビルフォース「機動戦隊ガンガル」編
■はじめに
何気なくネットを回遊していると、いろいろと珍妙なモノに遭遇することができるので、非常に楽しいものですね。最近は、機動戦士ガンダムを模したプラモデルの存在を知りました。模倣のガンプラとしては「機動戦隊ガンガル」と「太陽系戦隊ガルダン」の2つが有名どころのようで、多くのサイトで取り上げられていました。今回は、そのうちの一つ、「機動戦隊ガンガル」について、いろいろな情報をまとめてみました。
■機動戦隊ガンガルとは?
「機動戦隊ガンガル」は、東京マルイという玩具メーカーから発売されていたプラモデルシリーズの「機動戦隊ガンガル」です。機動戦士ガンダムではモビルスーツですが、ガンガルの場合は「モビルフォース」と呼んでいます。次の項では、プラモデルのパッケージを本家のものと比べてみることにしましょう。
■ガンガル 対 ガンダム
主人公メカの「ガンガル」は、多目的戦闘用モビルフォースです。カラーリングは良い感じにガンダムっぽいですが、デザインは古臭さ満載ですね。安っぽい羽のようなものや、手足のヒレ状のものが、そうさせているのでしょうか。歌舞伎役者みたいな顔してますし。
■量産型ズク 対 量産型ザク
量産型ズク。まあ、頑張っている方だとと思います。左手のドリルが特徴的。肩口の棒は、ビームサーベルなのでしょうか。首からVHSのビデオテープをぶら下げているようにも見えます。こうして見ると、ザクって格好いいですね。
■強化改良型ズク 対 シャア専用ザク
強化改良型のズクは、赤いヤツです。かなり頑張っていると思います。左手がアーム状に変わった以外にも、量産型に比べてデザインが随分と洗練された感があります。背景の顔が一見すると意味不明ですが、ヘッドチェンジといって、顔部分を付け替えることができるようです。
■旧型ゲルグ 対 シャア専用ゲルググ
旧型ゲルグ。新型の存在は確認されていないようです。赤いヤツ用のカラーリングですが、顔のせいなのでしょうか、デザインはダサい気がしてなりません。
■アッカム 対 グフ(?)
ここからは、いよいよ混迷を極めてきます。戦闘用モビルフォース「アッカム」、カラーリングはグフに近いですが、犬型?になってしまいました。よだれ掛け状の物体が、かろうじてグフのコクピットを思わせるぐらいで、本家の面影はほぼありません。
■ジドム 対 ドム(?)
今度は恐竜型のが登場してしまいました。地上戦闘用モビルフォース「ジドム」は、名前とカラーリングから、ドムがモデルには違いありませんが、もうドムの面影はほとんど見受けられませんね。
■ザイック 対 ???
ここまでくると、もう何だか分かりません。サイ型モビルフォース「ザイック」ですが、モデルも不明瞭です。カラーリングは、無理やり旧ザクでしょうか…?
■実態は使い回しでした
人型のガンガルからズク、ゲルグまではまあ良いとして、後半のアッカム、ジドム、ザイックは少し酷いものです。そうというのも、これらはいずれも、過去に同社(東京マルイ)が販売していたプラモデルのシリーズを、パッケージを変えて使い回しているものだからでした。まあ、模倣するにしても、普通に作るとこうはならないですね。
■プラモデルは親切設計
さて、プラモデルとしては…これまた初心者にはありがたい、パーツ数控え目の親切設計でした。
完成品の写真もありましたので、じっくりとご覧くださいませ。
■さいごに
いかがでしたか? 筆者も、なかなか凄いものだと感心しました。今も日本のどこかには実在していると思うと、ワクワクしますね。欲しいとは全く思いませんでしたが…。次回は「太陽系戦隊ガルダン」編、こちらもご期待ください!