やはりIT関連の仕事をする人は情報処理資格を取った方が良いと思う
■はじめに
秋期の情報処理試験まで、あと3週間になりました。筆者は高度区分のシステムアーキテクトを受験する予定ですが、最近購入したFireタブレットを使いたいこともあり、Kindleの電子書籍を購入しました。
やはり僕の論文は間違っていた。(日経BP Next ICT選書)
- 作者: 左門至峰
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/08/11
- メディア: Kindle版
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内容を大雑把にいうと、情報処理の論述問題はコツさえつかんで正しく勉強すれば決して難しくないこと、そして情報処理試験に合格するのは「良い」ということを伝えんとするものです。
また、筆者は前回の春期試験では、同じく高度区分のプロジェクトマネージャ試験に合格しました。その受験前には、こちらの本を購入して読みました。
ネットワークスペシャリスト 情報セキュリティスペシャリストなどの高度区分合格者に告ぐ 論文試験は簡単だ!
- 作者: 左門至峰
- 出版社/メーカー: 星雲社
- 発売日: 2014/06/16
- メディア: 単行本
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こちらは紙の書籍です。前述した「やはり僕の論文は間違っていた」と同じ著者によるもので、まあ同じような内容のものです。
いずれも、ほかの論文対策テキストのような具体的なテクニックや対策が書かれているものではありませんが、試験に臨むにあたり、モチベーションアップに繋がりました。
■資格で仕事をするわけではないと思う
資格を持っているからといって、それで仕事ができるわけではない…とお考えの方も多くいるでしょうし、筆者も確かにそのとおりだと思っていました。
筆者はシステム開発関係の会社に入社し、1年目に基本情報(当時は二種情報処理技術者試験)には合格しましたが、
その後早々に実務に携わり、まがいなりにも仕事をこなすことができるようになると、なおさら資格なんて実務能力と関係ないと思うようになっていました。
会社自体は情報処理資格の取得を奨励しているので、特別な事情がない限り、ほぼ強制的に試験に団体申込みさせられるのです。しかし、試験に対して何のモチベーションもなく、15年以上も何の試験にも合格することはありませんでした。最初の頃は試験を受けには行っていましたが、そのうち申し込むだけになっていました。まったく受験料の無駄払いですね。
■一転しました
そんな中でしたが、2年前にふと「これからは資格かも」と思い立ちました。何かお告げがあったということではなく、いろいろ複合的な動機があったわけですが、それはまた別の機会にでも…。
さて、まず手始めに受験しようと考えたのはITパスポート試験でした。さすがにITパスポートに落ちるわけにはいくまい…と思い、それなりに準備して臨んだ結果、無事に合格しました。試験に合格するのも、実に15年以上ぶりということになります。
以降は情報処理試験のほかにもビジネス系の資格をはじめ、いろいろな試験に挑戦しました。
昨年がピークで、ちょっとした資格マニアのように多くの資格や検定試験を受験しました。今年になってからはペースダウンしましたが。
■情報処理試験は連続合格中
情報処理試験に関しては、ITパスポートに合格した後は、応用情報・情報セキュリティスペシャリスト・ネットワークスペシャリスト・プロジェクトマネージャと、連続して合格が続いています。せっかく受験するからには、合格しないと意味がない…と思うと、万全の状態で臨みたいと思うものです。以前とは大違いですね。
■実務を経験してからの勉強は面白い
前置きがずいぶん長くなってしまいましたが…言いたかったのは、情報処理試験を受験して、合格するのは良いことづくめだと今さら感じているということです。
長らくシステム開発の実務を経験しましたが、あらためて情報処理試験の勉強をすると、これが実に面白いのです。今まで分かったような、分からないような感じで業務を行っていましたが、それがクリアになっていくのが実感して分かるのです。
ネットワークに関しては、基本からきちんと勉強したのははじめてだったので、本当に良かったと思います。情報セキュリティは、当時の業務に密接に関係していました。これもまた、試験勉強はとても面白いと感じました。
プロジェクトマネージャも然りで、体系的に勉強するのは面白く感じるとともに、実際に経験してきた開発プロジェクの中で足りなかった点を思い出したりもしました。
■自分の中に物差しができる
実務の経験や知識はもちろん、今自分が携わるシステムに最適化されたものだと思います。逆に、最適化された結果、世の中一般の形を崩したり、基本から外れたりしている部分もあり、そうなるとそれが当たり前になりがちなのです。しかし、試験勉強を通じて一般的・基本的な知識が身に付けると、それが自分の中で一つの物差しとなったように思いますし、視野も広くなった気がします。
■やはり自信になります
情報処理試験の高度区分は、15%前後の合格率の試験です。試験に合格することで、とにかく自信になります。また、冒頭に紹介した書籍でも触れられていることですが、役職はその会社限りのも、資格は一生ものということ、これはそのとおりだと感じました。また、自信が付くだけでなく、周りの人が見る目も変わるものです、本当に。
■さいごに
資格で仕事ができるわけではない…確かに今もその想いに変わりはありませんが、資格を持っていることが、仕事に臨む上でプラスに働く効果は決して少なくないと実感しています。
そのことに気が付くかどうか、いつ気が付くかは個人個人で異なることでしょうが、やはりIT関連の仕事をする人は、情報処理資格は取った方が良いと思うのです。