【ビジネスマネジャー検定】第4回試験の受験者データ:合格率は何と24.5%!
■はじめに
ビジネスマネジャー検定は、マネジャーとして活躍が期待されるビジネスパーソンに対して、「あらゆるマネジャーが共通して身につけておくべき重要な基礎知識」を効率的に習得する機会を提供するとして昨年に創設された、比較的新しい検定です。
昨年7月に第1回試験が開催された後は、年2回のペースで試験が行われています。今年の11月には第4回の試験が行われ、先日その試験に関するデータが公開されました。
■毎回の状況が気になります
筆者は第1回の試験を受験し、合格しました。初回はやはり、かなり難易度は控え目であり、合格率も高かったのです。以降はどうなるのだろうと、公式発表される受験者データを確認してきました。
もう一度受験しようなんてことを考えているわけではありませんが、また第4回試験のデータが公開されましたので、その内容を見てみました。
■第4回試験の受験者データ
第4回試験の受験者データをこれまでの開催回と比較できるよう、並べて記載してみました。しかし公式サイトには、第1回と第2回のデータは掲載されていませんでしたので、自分が書いた過去の記事を確認しながら作成しました。
実施回 | 試験日 | 受験者 | 実受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|---|---|
1回 | 2015.7 | 7,493 | 7,106 | 5,158 | 72.6 |
2回 | 2015.12 | 7,388 | 6,763 | 2,694 | 39.8 |
3回 | 2016.7 | 5,872 | 5,374 | 3,461 | 64.4 |
4回 | 2016.11 | 5,525 | 5,006 | 1,224 | 24.5 |
第2回で大きく低下した合格率が、第3回で少し上がりましたが、なんと今回の試験では24.5%という低い水準になりました。今回受験していたとしたら、合格できる気が全くしない数字ですね…。
毎回激しく変動していますが、今回の振れ幅は、さすがに極端な気がしました。筆者は試験問題を見てはいないので、詳しいことは分からないのですが、意図的に正答率を抑えるために、受験者を惑わすような出題や選択肢を増やすといったことがなければ良いのですが…。また、受験者の数も、回を重ねるごとに減っているのが気になるところです。
■公式テキストと問題集の新版が発売
そんな中で、12月21日に公式テキストと公式問題集それぞれの新版が、そろって発売されていました。
ビジネスマネジャー検定試験?公式テキスト 2nd edition
- 作者: 東京商工会議所
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2016/12/21
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 東京商工会議所
- 出版社/メーカー: 中央経済社
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テキストの方は「2nd edition」と称されています。検定・資格試験のテキストは「第2版」や「2018年度版」として改版されることが多いので、なかなか珍しいパターンです。内容がどの程度変わっているのか、書店で見掛けたら一度中を覗いてみたいと思います。
■さいごに
第1回試験に合格したこともあって、ビジネスマネジャー検定はどんどんメジャーな検定になって欲しいと考えています。しかし、受験者の数が毎回減っているのが不安です。また、これまでの合格率の推移をみた限りですが、合格率調整が理不尽な出題に繋がっていなければ良いのですが。このまま検定そのものが廃止になってしまうのは、非常に残念なので、主催の東京商工会議所にも頑張って欲しいと思います。