思い出のファミコンソフトをいまさら紹介してみる
■はじめに
ファミコンが発売されたのは1983年、実に筆者が小学生の頃です。当時から既に30年が過ぎたというのも恐ろしいことですが、あのころ遊んでいたゲームは、BGMやステージ構成、ストーリーやボスの名前や地名、隠しキャラの出し方とか隠しコマンドまで、不思議と記憶に残っています。同じような方も多くいるのではないでしょうか?
いまさら?いまこそ?なんだって構いません、筆者にとって思い出のゲームの事を書いていきます。
「ランキング」や「○選」のような記事として完成させてから公開するのではなく、ひとまず公開してからその後もどんどん書き足していく形にしようと思います。
■マリオブラザーズ
筆者がファミコン本体と一緒に買ってもらったのは、このソフトでした。 ゲーム開始時のBGMはモーツァルト作曲の「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をオマージュしたものですが、当時の筆者が知るはずはなく、しかし今でも鮮明に頭に残っています。
マリオブラザースの醍醐味は、やはり二人同時プレイにあります。もちろん殺し合いです。筆者には兄がいますので、家で遊ぶ相手には欠くことがありませんでした。負けると悔しいので、二人とも本気です。兄も筆者も、熱くなってくると大声をあげたりコントローラを叩きつけたりするので、大抵は親からいい加減にしろと言われていた気がします。
■プロ野球ファミリースタジアム
いわゆる「ファミスタ」の初代バージョンです。このファミスタが発売されるまでは、野球ゲームは任天堂の「ベースボール」しかありませんでした。
ファミスタの良さを上げればきりがないのですが、まずは操作性が優れている点だったと思います。ボールとバットの角度と流し打ち・引っ張りがしっかり連動していること、守備においてはボタンを押すタイミングで早い送球ができることなど、やり込むことで上達が実感できました。
しかし、初代ファミスタの最も良かった点は、阪神(ゲーム中ではタイタンズでしたが)が強かったことです。「ばあす」はゲームの中でも最強の助っ人でした。そして以降の阪神は、ゲームの中でも暗黒時代に突入していくことに…
■ダックハント
友人の家で何度かプレイしました。その友人はお金持ちのご子息様らしく、お宅も立派でしたが、何よりお邪魔するといつもお菓子を出していただいた記憶があります。ガンプラもたくさん持っており、1/60スケールのシャア専用ザクは、お店以外ではここでしか見たことがありませんでした。ダックハントは、光線銃が珍しかった程度で、あまり記憶には残っていません…すいません。
■ゴルフ
BGMもなくひたすら地味でしたが、ゴルフなんだから、仕方ないかもしれませんね。後に多くのゴルフゲームが発売されましたが、システムはだいたい同じでした。その中でも、この任天堂のゴルフが一番出来が良かったと思うのは筆者だけではないはずです。それほどゴルフゲームとして既に完成形だったと思うのです。
■ツインビー
筆者はシューティングゲームは苦手です。当時は自分のお小遣いでやすやすとソフトを買えるわけもなかったので、一つのソフトを買ってもらうと、クソゲーであったとしても、ひたすらプレイしたものです。しかし、シューティングゲームはあまり上達しませんでした。
それはそうとして、ツインビーは大好きなゲームでした。キャラもBGMも明るい雰囲気も、全て楽しげなイメージでしたよね?二人同時プレイができるシューティングゲームは珍しく、兄とも良くプレイした記憶があります。先に全滅するのは、もちろんいつも筆者でしたが。
■フラッピー
石を運んで落として、頭も指もフル回転が必要なアクションパズルゲームです。たしか全200面だったと記憶しています。本気で難しく、当時は今のように攻略法をネットで調べるなんてことはできませんでしたから、全て自力でクリアしました。クリアするまではずっとずっとフラッピーのことを考えていた、というのは少し大袈裟ですが、時間もエネルギーも相当に費やしたと思います。ブロックなどの配置をノートに書き写して、寝床で考えたり…今考えると、根気も根性もあったものだと自分ながらに感心です。
■エクセリオン
背景のスクロールと自機の慣性の掛かった操作性が独特のシューティングゲーム。スクロールの独特さに、初めてプレイした時は酔って気持ち悪くなってしまいました。その記憶が強すぎて、あまり良い印象がありません。悪いゲームではないのですが…
■スーパーマリオブラザーズ
発売が1985年なので、もう30年も経ってしまったのですね…。8面をクリアできる自信はありませんが、今でもマップはしっかり頭に残っています。たかがゲームと言うなかれ、エポックメイキングな本作をリアルタイムで体験できたことは幸せなことだったと思います。
■ゼルダの伝説
多くの人も同じかもしれませんが、筆者がディスクシステムと一緒に買ってもらったのが、このゼルダの伝説でした。夏休みにずっとずっとプレイしていた記憶があります。あまり上手い表現が出てきませんが、ディスクシステムって凄い!と感じたことを覚えています。ゼルダの伝説のディスクは、最後まで書き換えることがありませんでした。
■ドラゴンクエスト
週間少年ジャンプの「ファミコン神拳」で力を入れて取り上げられていました。しかし、その頃はRPGというものに馴染みがなく、正直まったく興味を引かれませんでした。兄が買い、クリアしてから自分でプレイしたら面白さが分かりました。グラフィックも演出もチープでしたが、それがかえって想像力を掻き立てられ、冒険の世界に引き込まれていきました。
■麻雀
任天堂の元祖麻雀です。このソフトをダシに、父親にファミコンを買ってもらおうとねだった子供も多かったのではないでしょうか。わが家でもメインプレイヤーは父親でした。筆者は最初はわけも分からず見ていましたが、この字は何と読むのかから始まり、どうやったら勝ちになるだ何だと質問攻めにしている間に、だいたいのルールを覚えてしまいました。父親も、うるさいなと思いながらも嬉しかったのかもしれませんね。
■ルナーボール
実は、なぜこのゲームが家にあったのか、筆者はとんと記憶にありません。自分から買って欲しいと言ったとも思えませんし、他の家族が買いそうなゲームでもないのですが…まあ、皆さんもそんなソフトって何本かありますよね?
ゲームとしてはビリヤードのアレンジですが、パッケージも宇宙空間ぽかった気がします。ルナーだから月面ですかね?音楽も不思議な調子で、筆者にとっては「何か不思議」な雰囲気のゲームでした。誰が買ってきたのかも含めて不思議…
■ボンバーマン
筆者の家族は、父親も母親もファミコンをする人でした。父親は麻雀ゲームばかりでしたが、母親はアクションやパズルなど、結構いろいろなジャンルのゲームを楽しんでいました。アクションゲームの中で、特にはまっていたのがボンバーマンでした。一時期はずっとずっとボンバーマンをプレイしていた気がします。他にもいろいろソフトはあったはずなのですけどね。結局、たいして上達していた風ではありませんでしたが…
■ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々
ドラクエⅡのソフトは兄が買ったものでした。兄がかなり進んだ頃、遅れて筆者もゲームを始めました。小学生だった筆者には時間が有り余るほどあるので、高校生の兄に比べるとかなりのハイスピードで進めていきました。ついには兄を追い越して、筆者が先にクリアしてしまいました。しかも兄が見ている前で…
今考えると、本当は自分が先にクリアしたかっただろうに…ごめんなさい、兄上。
■レリクス 暗黒要塞
画面が切り替わるたびに「おまちください」、敵キャラが登場する前に「おまちください」。とにかく、ことあるごとにディスクロードが発生するゲームでした。それでも当時はかなり後半までゲームを進めていたのだから、忍耐力も強かったのでしょうね。今なら開始早々にギブアップです。
■ファイナルファンタジー
ドラクエの登場により、ファミコンでも既にRPGが一つのジャンルとして確立していた頃、ファイナルファンタジーが発売されました。現在ではドラクエとともに日本を代表するRPGシリーズの地位を固めていますが、当時はドラクエの亜流ではなく「ドラクエを超えるRPGを作る!」という気概で開発されたのではないでしょうか。発売前からファミコン雑誌で取り上げられた記事を読むだけでも、わくわくしたものでした。
■アイスホッケー
筆者も当時はドラクエ3を予約していましたが、発売当日に手に入れることができませんでした。残念な気持ちを抑え、ディスクシステムの書き換えで購入して帰ったのが、このアイスホッケーでした。そんなわけで、なかば仕方なしに書き換えた感じでしたが、さすがに任天堂のスポーツゲーム、しっかり遊べる出来でした。ドラクエ3のことを忘れようと無理にテンションを上げてプレイした記憶があります。その後ドラクエ3が手に入ると、すっかりプレイすることはなくなってしまいました。
■スターウォーズ
フォースの覚醒が公開されましたね。筆者はまだ見ていませんが…。さて、ナムコから発売されたスターウォーズですね。友人の誰かから借りたまま、結局は返さずにずっと家にあったソフトです。アクションパートとシューティングパートに分かれており、BGMもなかなか良い雰囲気だったのですが、説明書がなくて良く分かりませんでした。
■ファミコンウォーズ
ファミコンソフト随一の戦略シミュレーションゲームでした。無駄に難解にならないよう、それでいて戦略シミュレーションの面白さを凝縮して丁寧に作られた名作です。CPUの思考時間がやや(マップによってはかなり?)長いのはご愛嬌です。テレビCMも印象的でしたよね?
■ふぁみこんむかし話 新鬼ヶ島 前篇・後編
当時はアドベンチャーゲームなんて、ほとんどやったことのない小学生ばかりでした。しかしこの作品はプレイヤーに優しく、それでいてゲームが進むほどに謎解きも徐々に難易度があがっていきました。筆者は攻略本に頼ることなくクリアすることができましたが、エンディングにたどり着いた時は、大袈裟ではなく本当に感動しました。音楽もストーリーも良い名作だったと思います。
■三国志 中原の覇者
三国志といえば光栄であり、光栄の「三國志」もかなりやり込んだのですが、筆者はこちら「中原の覇者」のライト感も好きでした。今思うと無駄なコマンドがなく、絶妙なバランスのゲームだったと思います。きっかけはゲームからでしたが、三国志にはどっぷりはまり、吉川英治さんの単行本も何度も読みました。